今回は「NISA口座の移管(いかん)」について、やさしく解説します。
『移管』とは、今使っている証券会社から別の証券会社にNISA口座を移すこと。

なんとなく不安、難しそう…
と感じるかもしれませんが、順を追えば大丈夫!
一緒にポイントを押さえていきましょう。
NISA口座を移管するのはどんなとき?





そもそも移管って必要?
と感じる方もいますよね。
よくある理由はこんなケースです。
- 今の証券会社のサービスに不満がある
- 投資信託の種類が少なくて困っている
- 他の証券会社の手数料やキャンペーンが魅力的
「でもお金を移すのってリスクがあるのでは?」と心配する方もいますが、ちゃんと手続きすれば問題ありません。
移管の基本ルールを知ろう


NISA口座は1人1口座
まず大事なルール。
NISAは1人につき1口座しか持てません。
新しい証券会社でNISAを始めるには、今の口座を閉じる必要があります。
年の途中で移管はできる?
実は、その年に買った分は他社に移せないというルールがあります。
たとえば、2025年にA証券で買った株や投資信託は、その年の間はB証券に移せません。
翌年以降に移管手続きが可能になります。
移管の流れを5ステップで解説!


まずは移管先の証券会社を選びましょう。
比較ポイントは以下の通り。
- 取扱商品(買える投資信託や株)
- 手数料の安さ
- サイトの使いやすさ
移管先で新しくNISA口座を申込むと、税務署がチェックをしてくれます。
このチェックは『重複して口座を持っていないか』の確認です。
今使っている証券会社に、移管したいと伝えます。
必要な書類は『金融機関変更届』。
書類を書いて提出しましょう。
この手続きは1か月ほどかかることが多いです。
その間はNISA枠を使った新しい買付はできません。
手続きが完了すれば、新しい証券会社でNISAが使えるようになります!
今までの資産は前の証券会社に残りますが、来年以降の新しい買付分から新口座に入ります。
移管の注意点は?


今年の非課税枠は引き継げない
移管しても、今年使った非課税枠(課税されない枠)は引き継げません。
「今年中にどうしても移したい」という場合は、来年からの移管を待った方が無難です。
移管中は買付できない期間がある
手続き中は一時的にNISAが使えない期間があります。
その間にマーケットが動くと、チャンスを逃す可能性があるので注意!
まとめ|移管は慎重に計画を立てよう
NISA口座の移管は、しっかり計画を立てれば難しくありません。
- 今年の分は移せない
- 手続き中は買付が止まる
などといった注意点を頭に入れておきましょう。
「少しでも有利な証券会社を使いたい!」という方は、ぜひ今のうちに準備を始めてくださいね。
不安な点があれば、各証券会社のサポート窓口に相談するのもオススメです。